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2012年04月30日

-読書感想- スマートテレビで何が変わるか / 山崎秀夫

2011-10-25 0-50-56

テレビと代理店のビジネスについて で書いたような事をモヤモヤと考えていた最中、ヒントになりそうな本だったので手に取った。2011年8月頃の読書。


1:ヤフーコネクトテレビは、2011年春から第三者の開発した有料のテレビアップスを販売するアップストアの開設を発表。第三者のアップス開発者のために、すでに開発キットの提供を始めています。~中略~ サムスンはヤフーコネクトテレビの市場を積極的に開拓しつつあります。日本メーカーの巻き返しが期待されるところです。

⇒日本に居ると、そんなテレビがあってサムスンが一歩リードしてるなんて事すらも知らないな・・・w

2:オペラ・ソフトウェアは、ブラウザ「オペラ」を提供してきたベンダーです。同社は、欧州におけるHbb TVの台頭を受け、Hbb TV用のプラットフォームの開発・提供を開始。さらに2010年秋ごろからは、次世代インターネットの標準規格HTML5と連動して稼働するテレビアップスの開発に着手しています。

⇒テレビとPCは技術的にほとんど同じ状態にあるという事が明白な感じがするな。

3:インターネットとテレビが一本化する流れは、もはや止めようがありません。テレビ広告費が拡大するか縮小するかは不明ですが、少なくとも「無料番組の合間にCMを流す」という旧来の広告スタイルが激変することは、間違いないと言えるでしょう。

※テレビ広告は、2010年代には「アップス広告」へシフトすると見られる

⇒BSなど多チャンネル展開によって、自らマス媒体を抹消しているテレビなので、"マスの強み" を売りにした広告収入は成立しなくなる感じがする。

4:実際米国では、広告効果を表す視聴率への要求は年々厳しくなり始めており、予定視聴率が取れない場合には、地上波は広告費のキックバックの実施を約束させられるところまで事態が進んでいます。

⇒視聴率至上主義だったからこその自滅とも言えるが、想定視聴率を超えた場合に追加請求が可能であれば、成立するかも。そもそもテレビはリーチを目的とした博打だと思うので、厳密に測る事が馬鹿馬鹿しい媒体な気がする。

・・・とは言え、多チャンネルでセグメントされた番組内容を展開する上で、アップスやらWEB回線を活用したツールが普及すると、WEBと同じログ解析が可能になってしまうな。避けては通れない道だ。

5:CBSがスポーツ中継などをテレビで見ながらスマートフォンなどでコミュニケーションできる無料アップス「TV・COM Relay」を2010年9月より提供し、すでに1500万人が参加しています。

同じくABCも、放映されているドラマの進行に合わせてトリビアクイズや出演者の近況などを調べられるアップスを提供しています。このアップスは少々ユニークで、テレビ画面から流れる映像ショーの音声をアップスが拾い、動作するようになっています。つまり、本放送にも見逃し放送にも対応できるわけですね。視聴者はもちろん、広告主にも喜ばれるユニークなアップスです。

⇒スポーツだと解説者が喋る前から自分の知りたい情報を得て視聴出来るというメリットがあるな。1500万人は日本の感覚だと凄い数だな。

6:NHKは、2010年の紅白歌合戦用に「紅白ツイッター」を準備。NHKの公式サイトおよびツイッターの特設サイトにてツイートをリアルタイム表示し、ソーシャル視聴を大いに盛り上げていました。また、2010年3月の放送記念日番組中には、視聴者の電子メールなど放送画面に表示するなど、ソーシャル型の番組作りに挑戦しています。

NHKの場合、見逃し放送のNHKオンデマンドをいち早く開始するなど、スマートテレビ時代に向けて積極的な取り組みを見せています。

⇒NHKは一番前のめりで取り組んでいるように見える。番組の作りもリッチな印象がある。以前のNHKはほんとに地味だったw

7:英国スカイは、スマートテレビに対して非常に動きが早い会社として知られています。~中略~ 注目されたのは、衛星放送のIP再送信放送を、オープンなクラウド放送として流したこと。通常、地上波などがIP再送信放送を行う場合には、NTTぷららのひかりテレビのように、有料放送事業者の閉じたサービス(専用のIP網による放送)の中で実施します。しかし英国スカイは「オープンIPTV」を標榜し、インターネット上のクラウド放送として実施したのです。

自分が今年のF1を見れた のはスカイのお陰だ。このように国境関係ないビジネスが多くなっていく気がする。

8:実はイギリスでは、すでにインターネット広告売上がテレビの広告を上回っています。そしてイギリスの若者は、有料・無料問わずテレビ離れが進んでおり、イギリスのテレビ業界は大きな危機感を持っていました。ところが、専用ゲーム機をセットトップボックスにしたことで、英国スカイは若者の一部をテレビに呼び戻すことに成功しました。この取り組みにより、英国スカイは20代の契約者数が増加するなど、大きな成果を上げたと言われています。

⇒脅威と戦うのではなく、お友達になってしまおう作戦だ。日本はこのお友達作戦が非常に下手な感じがする。

9:実はマイクロソフト、ソニー、任天堂という大手ゲーム機メーカー3社は、スマートテレビを巡って激しい競争を繰り広げています。

例えばソニーのプレイステーション3にも「ホーム」とよばれるアバター姿での社交が可能な仮想社会サービスがあり、新作映画の予告編などを仲間と共同視聴することができます。またプレイステーション3を活用すれば、ネットフリックスや英国BBCの見逃し放送アイプレーヤーの視聴も可能。さらには、グーグルテレビ用のアンドロイドOSが導入されるという推測もあります。

任天堂Wii(ウィー)も、現時点ではインターネットを介したアバターの交流という点は若干弱いものの、「Wiiの間」とよばれるサービスを活用すれば、家族や仲間のアバターを自身のゲーム機に配置して、擬似的な社交を楽しみながら映画やアニメをレンタル視聴することができます。

⇒アバタービジネスはセカンドライフがコケたが、確実に再度来る・・・というか、映画:サマーウォーズの様に肉体がメインなのか、アバターがメインなのか分からない未来は確実に来ると思う。

クローン人間を作る技術もあるんだから、当然肉体のON OFFも可能になるハズ。そぉいう意味では "アカウント" を多数持っている・簡単に取得しやすいサービスが強い。

・・・という事は、FACEBOOKだ。スマートテレビの範囲でのアバター競争は全く意味なく終わる話だろうな。ゲーム会社連合でFACEBOOKに対抗するなりしない限り、戦いにすらならないだろう。

10:いまテレビメーカーが考えているのは、テレビ自体は原価ギリギリの安価で販売し、テレビから派生する様々なマイクロ取引で収益を上げていくという手法です。マイクロ取引の内容は、映像や音楽、書籍などのコンテンツ販売、アップスの販売、さらにテレビコマースの手数料などが該当します。

⇒携帯キャリアのビジネスモデルに近いかも。しかし各社の "囲い込み" 競争がサービスの分断化等を招くというVHS・ベータ的ないつものパターンになり失敗しそうな感じがするな。

11:日本国内では、「CREATEC JAPAN2010」において、iphoneやipadをリモコンに使う「レグザAppsコネクト」を発表しています。これは2画面方式でのテレビアップスで、録画したスポーツ中継などの名場面を選んでアップスでタグ付けするというもの。このタグをネット上で仲間と交換して、名場面だけ視聴する仕組みです。一種のソーシャルテレビ視聴ですが、面白いアイデアです。

⇒テレビは入力インターフェースがしょぼいので、この様に手元の別の端末との掛け合わせで楽しむものになっていくのだろう。

12:Huluの視聴者は、視聴する広告を選ぶことができます。例えばコカコーラの広告であれば、「スプライト、ダイエットコーク、普通のコーク」の3本の中から選択するという具合。広告視聴を嫌う嫌な視聴者には、自動車購入など、各種アンケートへ回答すればよいという選択肢も用意されています。その結果Huluは、CPM(1000クリック数)当たり「30ドルから40ドル」という、インターネットでは考えられない高い広告料を獲得していいます。

⇒これは面白い。実際どう選択したりするのか良くわからないが、生活者の能動的なアクションを挟む事で、明確なセグメントとしては1段階的確なターゲティングになっている。当たり前過ぎな話なのだがw

13:ソーシャルネットワークの世界では、「仲間との会話が先、コンテンツの選定が後」が基本だと言われています。(米国では、見逃し放送の視聴はもちろんん、クリスマスギフトのショッピング、大統領選挙や中間選挙の投票など、全てにおいて同じ傾向が見られます)。

実際、2010年度春の選抜野球を毎日放送とTVバンクがユーストリームで生放送した際は、回が進むにつれて視聴者の数がどんどん増えていきました。これも、ツイッターの書き込みが仲間を番組に誘い込んだ結果なのは明らかです。

⇒そもそも人が一番求めるコンテンツは "FACE TO FACEのおしゃべり" であると思うので、先とか後とかではないとも思う。

14:例えば、家族3人でNHKの紅白歌合戦を見ているとしましょう。これまでは、単にテレビ画面から流れる映像を、一方的に眺めているだけでした。

しかし、20XX年の風景は違います。ひょっとしたらお父さんは、スマートフォンでツイッターを開き、赤組と白組の素直な評価を見ながら番組を楽しんでいるかもしれません。お母さんは、NHKが準備した番組連動アップスで、視聴者投票アップスやクイズアップスを楽しんでいます。また娘は、ipadでお気に入りのアイドルを特集した電子雑誌アップスを開き、記者が舞台裏からリアルタイム更新する楽屋情報を眺めています。時折娘が「こんなこと書いてあるけど本当かな」などと父親に話しかけ、父親は「ツイッターに情報が載ってるよ」と言って、即座にテレビにツイート画面を転送してくれる・・・。もちろんこれは、スマートテレビの様々な議論から飛車が勝手に想像した風景ですが、遠からず実現しても全く不思議はありません。またスマートテレビ時代には、こうして視聴者がテレビアップスを用い、番組を独自に味付けして楽しむという視聴スタイルが一般的になるでしょう。

そのような時代になれば、番組の作り手も、従来のように映像コンテンツの制作だけに注力しているわけにはいきません。映像や番組連動型アップスを効果的に連携させ、視聴者コミュニティを巻き込んでいく工夫が求められることになるでしょう。逆に言えばうまく視聴者コミュニティーを巻き込めれば、視聴者同士が相互にコミュニケーションし、勝手に楽しみの輪を広げてくれるはずです。

⇒既にこれに近い環境になりつつあると思う。それを、twitter等のWEBサービスを併用しながら楽しむ今の様な状況から、放送会社側が最初から用意するようになっていくという事だと思う。


日本のテレビ環境と、その上でテレビ持っていない自分としては、海外の状況は、かなりWEB的な印象を持った。

そして、WEBにおいては物理的な距離やニコニコ動画のように時間軸も崩壊したコミュニケーション手法が生まれている現実を踏まえて、"映像コンテンツ" の主役を維持したいという事なんだろう。

面白いなと思うのが、"見てるだけで面白いもの" の追求ではなく、"人とつながるきっかけ・しくみ" の意識が導入されつつある点。テレビ番組の企画そのものはリスペクトしているので、どんどんWEBのインフラを活用して、楽しい体験を作って欲しい。そしたらテレビ買うかもしれないw

日本においては、NOTTV が始まった。マス媒体崩壊の手助けをするに終わる可能性も多々あると思うがw

・ユーザー課金制
・上り回線
・リビングのモニタでもなくPCでもない受信端末

という点からどのように生活者に受け入れられるのか?ちょっと注目。

この読書の目的である "マスメディアマージンで成り立ってきた代理店ビジネスの今後" については、あまり見えてこなかったが、いずれにしても "人とつながるきっかけ・しくみ" のプランニングが重要なのはテレビ側の変化からしても明白である事は実感した。


テレビと代理店のビジネスについて

各媒体の話とプロの仕事 pt2的な感じの記事です。当時はコンテンツ・情報発信という視点で、テレビ以外の媒体についても考えてみたが、今回は代理店のビジネスモデル(メディアマージン)とテレビを中心に書いてみました。



広告業界業績不振、テレビ視聴率低下、等、代理店とテレビ業界にはキツい話題が続く近年。テレビ崩壊と共に広告も機能しなくなるのか?的なコラム記事も非常に多い。

代理店がテレビと絡むというのは、殆どのケースは "コミュニケーション対象者に一番近い効率の良い枠をタッチポイントとして売る" という事だと思う。よって番組そのものを作る訳ではなく(たまに番組企画をしたりもするが) 極論 "旬な媒体を売れば良い" であり、長年テレビがその旬であったという事だろう。

しかし現代においては、その旬さ加減に陰りが強まってきているのが事実。CMの出稿金額が大きいだけに、なんとかテレビを "復活" させようという動きが非常に強いが、何故テレビが旬な時代があった、長かったのか?を明確にしないまま、復活を目指しても、ただの懐古主義のおっさんにしかならない。

そしていつしか "旬な媒体" ではなく "既存マス媒体を売る作業" が使命に摩り替わってしまっている・・・w

(確かにビジネス上はまだまだ作業効率で言えばトップな場合が多い。1億のCM枠が売れれば、マージン10%だったら1000万の利益だ。代理店内の人件費・ショバ代で1000万使うなんて、かなりの大型案件だが、そんな金額がサクっと残る。故に固着したくなるのも分かるし、狙えるなら狙うべき対象だとも思う。

但し今までの提案の仕方のまんまではお買い上げ頂き難いと思うし、1億なりの金額だと成り立つが、1000万の枠では100万の利益だ。そして労働力はほぼ同じなので、金額が小さいと実際の利益率は落ちる。下手したら赤字になる場合だってある)

各媒体の話とプロの仕事 に書いた通りだが、テレビは頑張ってWEB的なしくみを取り入れようとしているが、既にニコニコ動画みたいなものが存在している状況においては、ニコニコ動画が全てをかっさらっていくイメージがある。そうなると代理店はどうするのか?

ま、現在もニコニコのバナー枠を売ったりはしている訳なので、 "旬な媒体の広告枠を売る作業" の根本に則り、枠を売り続けるのだろう。ニワンゴも当然そおいう営業はある段階まではしてくると思う。

しかし、例えばだが、"PCでエロサイトを見まくっていた後にテレビを付けたら、エロサイトのCMばかり流れるようになった" なんて未来は確実に来るハズ。もしくはティッシュのCMとかだったりもするだろうし、お父さんがリビングに来た途端に近所のキャバクラのCMが映ったりもするだろうw 家族赤面だwww

そんな事になったらテレビに限らず人を介したメディアプランニングそのものが殆ど要らないものになるし、更にDSPの普及が起きた場合、"枠" という概念が変化すると思う。(DSPは複雑なのでまだちゃんと理解していないが)

広告主は予算と期間と商品名を入力すると、現在のWEBでの反応や過去のコミュニケーション活動の結果から算出した、最適な出稿プランがワンクリックで出せるようになるだろう。そして "もうちょっとCM強く" とか微調整ボタンを押して、人の思惑も多少含めた最高のメディアプランが10分ぐらいで作れる。問題なければ "発注する" ボタンを押して枠抑え確定だ。ここまで企業担当者1人で可能だ。

日本ではその実現はかなり遅くなると思うが、(今現在導入しても代理店と付き合う上では広告主もまだメリットが少ない)遅かれ早かれの話ではある。

(そこまで高度なものでなくても、朝の駅前の看板はWANDAモーニングショットの看板で、夜になると、スーパードライの広告に差し替わるとか、そんな事は今でも出来る事だ)

"旬な媒体の広告枠を売る作業" すらもやれなくなる未来が想定されるという事。正確に言うと、"媒体をセレクトする作業が無くなる" と思う。

WEBの様なログベースマーケティング(ライフログ)がテレビやリアルな行動にも紐付けられていけば、セレクトするという人の労働を相当カット出来る。"速く高精度な自動メディアバイイングシステム" として売りだしていけば、人員削除とサービス向上になる のだが、既存の代理店は既存のビジネスモデルを維持しようとしているので、この時代の変化をチャンスに変える事は出来ないんだろうな。

GOOGLEは、"誰が今何処で何をしていて今後何をしようとしている" というリアルタイムなターゲティングの制度を高めつつ、未来に何をするか予測も含め始めている。そんな最中に時間軸が遅過ぎで仮説の材料が薄い人的なメディアプランニングは、どう逆立ちしても敵わないだろう。

そこまでいったら、既存の代理店の6割は存在出来ないだろうw (現在の業務別リソース割合・売上的に、そんな感じがする)

残りの代理店内にある機能は

1:広告以前のコミュニケーションデザイン
そもそも "広" く "告" 知するのがいいのか?という検証からスタートして整理する必要があると思う。

2:複合的なプロモーションプランニング
"メディアバイイングで解決出来る以外のタッチポイントで何かする。主にリアルイベントとか・・・" ではなくて、バーチャルとリアルとか別けるのではなく、バーチャル(WEB)も生活者のリアルと踏まえたプランニングが必要。

※WEBをバーチャルとして "偽物" 扱いしたかったのは既存代理店側の思惑なだけだと思う。

3:良質なアウトプットが出せるクリエイティブブティック的なもの
最終的な主に視覚を中心としたもの作りは、(対象者に合わせた)ハイレベル・ハイクオリティーである方が良い。ここがダメだと全て無駄になる。けどここだけでは日本企業を相手にする上ではビジネスにならない。

この3つの方向が、残りの4割だと思う。

変化・強化した方が良いと思う点として

3は正直代理店内に必須の機能だとは思えない。"あったら助かる" 的なものだと思う。現実 "有名映像クリエーターがCMを作ります" みたいな提案があったりする訳なので、最初から社外の有名クリエーターに頼めば良いという事である・・・w 要は社外のCM制作会社と代理店CMプランナーの機能があまりに被り過ぎているように思う。

そして、自分から見てCRがやっている事は、ストイックに言うと "タッチポイント創出の為の納品物作り" であるので、当然WEB制作ディレクションやWEBバナー制作も本来は彼らの領域だと思う。

今の自分の居る部署の多くの労働内容も "WEB関係の納品物作り" の割合は高いが、本来はCRの領域で彼らがやれないからやっている(部署を作った)という成り立ちだと思う。そろそろCRでWEBサイトぐらいは作り切れてもいい時代じゃないかな?CMだけやりたいのであれば、CM制作会社に行けば良いと思う。

映像、印刷、WEBといった制作物は必ずアートディレクション的要素がある。よって視覚への意識が高いCRが一括してやった方が統一性もクオリティーも高くなるし、何よりも速いと思う。

※上に書いたのはWEBが "CM連動という名目なだけの素材使い回しサイト" を作る上での事。

WEB部署は自分が強く意識している事だが、"いいねボタン押してもらうなり、何か言及して情報拡散してもらう為のきっかけ作り" が命題だと思う。その為には手法が日進月歩で変化するWEBなので、技術的知識もある程度は必要だと思う。

2もマストではないが、"有名クリエーター" と同じような意味を持つ競合が明確ではないので、まだTOWみたいな会社と張り合っても良いと思う。

1は現在の広告界の座組的に、広告主に一番近い存在として、代理店以外ではやりにくい領域だと思う。"何が悩みなのかを明確にしてあげる"という事から始める上で、外せない機能だと思う。

そしてお金の面では、1と3はメディアをお買い上げ頂く際のお膳立てとおまけだったりするので、単体ではビジネスになっていない。2も微妙だ。リアル系はまだ分からないが、WEBは完全にやるだけ赤字だw

このように書いて気付いたのは、SPICEBOX が既に代理店の現代型をやっているように思うな。彼らは稼働時間請求が多いだろう。というかそもそものメディアマージンがないのだから当然だ。

電通はメディアマージン以外を取り組む姿勢を感じるが、ウチのグループは比較的メディアマージンを強める傾向を感じる。・・・というのも「mixiのバナーが今なら50%オフ!!!さぁ!今すぐ得意先に提案を!」みたいなメールが毎日のように届く。営業に対してならまだ分かるが、少なくてもウチの部署の人間はあまり得意先には行かないので、「明日までにお買い上げ頂ければお得なんです!」的なタイムリーな提案は出来ないんだけどな。

夕方、外出先から会社に戻る際に遭遇するキャバクラの営業並に間違えた営業していると思う・・・。

電通でもなくSPICEBOXでもないウチは今後どうすんのかな。「メディア売れぇぇ!!」という号令は、初期段階の代理店に戻れと言われているような感じがする。であれば、メディアマージンと関係無い赤字部署の自分が居るような部署は潰すべきじゃないかな。

・・・まとめると、メディアマージンビジネスは残るのだが、人的なメディアプランニングでのマージンという請求はなりたたない。この変化を受け入れないのであれば、代理店は現代の石炭屋と言える。

石炭屋がガス・ガソリン・電気屋を恐れて排除しようとした結果、自らの存続の可能性を失ったのと同じ事が起きるだろう。石炭屋は石炭を売っていたのではなくエネルギー原料を売っていた事を忘れた結果と同じだ。

よって金は更に厳しくなっていくのだろうが、「あの電気への移行期はキツかったね!」と言えように変化出来るのか?そのまま消えるのか?代理店の変化をガン見していこうと思っている。

自分は電気屋になるぞ!と鼻息荒く頑張りたい所なのだが、ビジネスとして回るようになる試行錯誤段階のレイヤーに常に居て、疲弊する割には儲からないで一生を終えるタイプだと思うw 電気屋がビジネスとして成立しそうになると、すぐバイオ燃料に興味が移ってしまうタイプだなw

※電気屋になるのを怖がっている代理店をバカにしているのは事実だが、まだ石炭も売れる時代なので、そこはお互いに持ちつ持たれつだ。自分が今から石炭職人を目指すのは時間軸的に意味がないしw 役割分担だと思う。同じ釜の飯食ってるんだから・・・。

・・・と、こんな事を考えていた最中に、現在の代理店ビジネスのコアであるテレビの変化を予言していそうな本を手にとった。

-読書感想- スマートテレビで何が変わるか / 山崎秀夫


2012年04月13日

なんかいきなり忙しくなった

Realforce108UH-S 購入! してまだ書いていない読書感想を書きまくろうと思っていたのだが、先週だけで仕事の相談を複数頂き全然書けません・・・。嬉しい悲鳴状態です。

元々走っている案件として

・ゲームタイトルのプロモーション施策(製作中)※結構大変
成功案件の第二弾に向けての整理(長期的なビジョンの設定と第二弾の具体案の準備)
・成功案件の横展開のサポート

こんな感じで、まぁ暇ではなかったのだが

・ゲーム会社のTGS2012ブース展開提案(WEB的な箇所を担当)
・人気ビジュアル系バンドのメンバーによるファッションブランド立ち上げ
・オタク女性を対象者としたビジネス展開×2
・旅行関係会社のソーシャル施策にあたってのお勉強会⇒思惑としてはアホ施策実施へ繋げる
・成功案件を実施した会社のfacebook展開にあたっての整理(実施しない方向で検討を深めてもらう整理)

が、先週と今週の頭だけで相談があった。あと超ユルだが、TIAAのGOOGLE部門へのエントリーにあたって、ちょこちょこサポートしてたりしてます。(広告賞には興味がないので自分の案は作らず)

facebook展開は普通だったらサクっと動けば良いのだが、その組織の場合 "オフィシャルfacebookページ" が非常に微妙な存在となってしまうので、苦悩の得意先からの直接の相談は、僕らチームが信頼を得ている感じがして、サラリーマンとしてアガる瞬間だったw

以前からデニーさんに「春頃から忙しくなるよ」と言われてたが、綺麗に4月に入ってからまんまとそうなっているw 「WEBサイト作りたい(作らなければならない)CRからの素材を待ってくれ」案件ではないのが嬉しいな♪

特にビジュアル系バンドのブランドとオタク女性ビジネスは、新しい収益創出プランニングと言えるので、非常にやり甲斐がありそう。相談者がAZZLOに求めてるのも、"なんかお金になりそうな感じがするんだけど、出資募るにはまだ弱いのよね・・・なんかアイデアあるかしら?" 的な相談で、プロモーション案ではなく、その存在の必然性みたいな整理からやらせてもらってます。(正確に言うとやろうとしているが、まだ手付けれてません・・・w)

取り急ぎ自己メモとして書きつつも共有したのは

"ファッションブランドはモノを売るビジネスではない。生活習慣を売っているのだ"
"服は宗教上の制服みたいなもの。信仰を自己確認するツールの1つに過ぎない"
"ジャニーズのうちわみたいな、信仰確認の行動(儀式)等も設計の1つだ"

みたいな事を書いて共有して、「その通りですね!この案件の頭脳としてよろしくお願いします!」みたいな返答を貰った。自分はファッションとか服には興味が殆どないのだが、アイデンティティを生かせそうな案件なので、楽しみたいと思います!!

現実はウチの規模の代理店では四半期決算ロジックで、生活習慣を生むまで取り組めないのは分かっているのだがw ビジョンの整理をするには良い筋トレ案件だと思う。もちろん大きな案件への昇華を目指して頑張ります!


2012年04月04日

-読書感想- 「応援したくなる企業」の時代 / 博報堂ブランドデザイン

2011-10-25 0-50-28

基本的に広告って "言いたい事言って「どうよ?オレって素敵でしょ?素敵って言えよコラ!」" というものが現代においても大半。ホントに素敵ならまだしも、"有名タレントが出ているCMだと素敵だ" という意味不明なロジックがまかり通っている・・・。

素敵と言われるにしても多くの場合、"タレントが素敵" 止まりの話であって、"商品が素敵" になる事は殆ど無い事実は、YOTUBEのコメント欄を見れば明白

逆に 「このCMは素敵だし、この思想には共感する」などの意見があるCMも稀にある。どんな美人でも思想や芯がないと、長期間は付き合えないのと同様、化粧美人ではなく、思想美人がなんだかんだ言ってリアルにおいてもモテる。(男もそうだろうな)

思想が無い "ヒット商品の後追い" が9割の世の中においては、凄く難しいのだが、"いかに思想がないか" 見極めてから取り取む等、要は不を明確にしておかないと、正がグラつくという思いがある。

要は 「あんた思想がないんだから、このセリフを棒読みすればまだマシだよ。そんでちゃんと化粧も必要だろ」と明確に提案する事は大事だと思う。(言い方は変える必要があるが)

とは言え、現実は棒読みでは魂が無い。頭が良くても共感を得られないインテリ君みたいなのではダメだ。やはり生活者からの能動的な行動・興味を促していかないと、"より多く買ってもらう" 企業活動(の一部)は達成出来ないだろう。

そんな最中、この本は、非常にタイムリーな雰囲気がする "応援したくなる" がタイトルになっていたので、手に取ってみた。2011年夏頃の読書。


1:ある意見(正)に対して反対の意見(反)がある場合、どちらか一方の意見を選ぶのではなく、2つの矛盾した意見をうまく解決して高めた第3の意見(合)に昇華していくという考え方だ。

⇒プランニングにおいてこれをやると、いわゆる "エッジがない" 事になりやすい気がする・・・。自分は反を明確にした上で肥しとして活用し正を強くするのが好きだな。

2:ほとんどのビジネスにおいて、「企業」と「生活者」は無意識のうちに「対立概念」として語られている。また、「売り上げは未来永劫ずっと伸びつづけるものである」という暗黙の前提も、いまだに強固に信奉されている。その根拠はというと定かではない。はっきり言えば、そもそも前提の存在すら意識していないのが現状だ。

⇒株式会社はすぐそうなると思う。人口も減っていくし、給与も上がらない状況で、今まで通りの事していて、なんで成長するというイメージになるのか、全く理解出来ないな。ただの理想論というか、子供がおもちゃ欲しがってダダをこねるのと同じレベルな気がする。

3:振り返ってみれば、私たちが頼りにしているビジネスの定石は、さほど長い年月をかけて検証されたものではない。企業という形式にしても、日本の株式会社の歴史はせいぜい150年に足らない程度のものだ。

さらに、いわゆるサラリーマンが出現し、現在に近い企業のかたちとなってからは、戦後以降の50~60年しか経っていない。

長い日本の歴史から考えれば、いまの企業という形態もビジネスの手法も、まだ発展段階にあり、人間でいえば幼少期にあるといってもいい。いたるところに不都合や不具合、不備があっても不思議ではないのだ。

⇒この指摘は痛快だな。今後どんな事だって起こりえるという事だと思う。

4:人間には一時的なよろこびや快楽を求めがちな性質がある。その状態を目的とし、そこを重視してモノやサービスを提供すれば、たしかに生活者からもポジティブな反応を得られる可能性は高まる。そのため、企業にも短期的快楽を訴求できるようなモノやサービスをつくろうとしがちな傾向があった。

だが、一時的な快楽を重ねても、本質的な部分を「幸福化」することはできない。~中略~いま社会で潜在的に求められているのは持続的な幸福なのである。幸福という意味の英語としてよく用いられるは、「happiness」と「well-being」の2種類の単語だが、日本語ではこのどちらも「幸福」と翻訳され、混同されている。

しかし、これからの時代により求められるのは「happiness」ではなく「well-being」であろう。「よりよく生きる」「満足がつづく」という意味合いだ。

⇒今に限った話ではないとは思うが、今まで通用した猫騙しは通用しないという事だろう。そして現実には熱心な宗教信者でさえ(だからこそか?)疑問を持ちながら不幸な人生を歩むので、well-beingも一時的なものであるとも思う。

5:これからは、どうしたら社会が「しあわせ」になるかを考え、独自のやり方で、それを提供しようとする高い "志" が、企業に求められる時代になる。そして、そういう姿勢をもった企業こそが生活者の共感を獲得し、長く生き残っていくことになるのではないか。

⇒"志がなくて広告のタレント力だけでなんとかしたい企業" と "そのお手伝いの代理店" にとっては耳が痛い話だなw 近年志を感じるのはsoftbank。しかしコミュニケーションは、SMAPや犬といった、本質と関係ないコミュニケーションを図っているギャップが面白いな。

6:コミュニティが発達するにつれて、企業と顧客の関係は、双方向だけでなく、顧客と顧客の関係をも含む三角関係になった。わかりやすくいえば、企業が発信した情報であっても、受け手である顧客はそのまま鵜呑みにせずにコミュニティ内の他のメンバーと確認し合ったり、まったく異なる情報を得たりすることが可能となったのである。

⇒真正面でこれを読むと "だから炎上とかになる訳でネットは怖いものだ" とかで受け止める人達もまだまだ多いんだろう。

これは近年よく言っているのだが、「ブランドは生活者同士の "おしゃべりのきっかけ"(tweetする) のネタとして出ていかないとダメ」という視点で捉えるべきだと思う。

何をしようが、ポジもネガも両方意見があるのは当たり前。1のネガが怖くて10のポジの可能性を捨てるような、臆病な企業は更に落ちていくだけだろうな。

7:(アンケートなどの調査データから作る製品について)
購買の対象となる本人たちからヒアリングし、ニーズを盛り込んだのだから、新商品は売れないわけがない。このプロセスに立ち会った多くのマーケティング担当者が、そう確信したはずだ。開発にゴーサインを出した経営陣もまた、適切なデータをもとに正しい経営判断をしたと信じて疑わない。

にもかかわらず、いざ市場に出してみると、商品に期待を裏切られることがめずらしくない。生活者から好ましい反応を得ることができず、「売れ行きがいまひとつ」「さっぱり売れない」といった事態に陥ってしまうことも少なくないのである。

原因のひとつは、企業が応えようとしたニーズそのものにある。アンケートに答えて出てくるような要望は、生活者の意識のごく表層的な部分から出来ている。そのレベルのものは、このご時世であれば、たいてい別の企業が先に見つけているし、ほとんどが商品化されてしまっていって、真新しいものではない可能性が高い。

⇒代理店の仕事の中身で言うと以下のように置き換えられると思う。

・企業の担当者の意見をしっかり拾い上げる。
「サイトの更新が手間的にもお金的にも大変だし今時ソーシャルメディアで何かやりたい」

・FACEBOOKページの提案をする。「サイト製作は安くなるし、ソーシャルメディアで拡散が狙えます。」

・作ったはいいが、存在を知ってもらう事もなく、いいねを押してもらえるようなネタもないので、何も起きなかった・・・。

企業担当者の悩みは、"悩みがなんなのか分からないのが悩み" が本当の所だろう。彼らの言語をそのまま受け止め、言葉通りに返すだけでは、結果は出ないと思う。

8:(みんなが憧れる女性が「バッグが欲しい」と言った場合について)

もう一度、自分でよく考えて、自分なりの判断で、あえて別のものを贈って驚かせる。どちらが心に残る贈り物になるだろうか。

⇒バッグよりもリュックがいいのではないか?なぜなら彼女は自転車通勤に興味があると言っていた。ノートPCを持っている訳ではないので、大きなリュックでなくて良いだろうが、バッグをそのまま入れれると重宝するだろう。なぜなら素敵なバッグを他の誰かから貰うだろうから。

・・・などと妄想して仮説を立てて、ある意味 "斜め上" からの提案が必要だと思う。

人の頭というフィルターを通さない、オリエン通りの提案なんて、自動販売機と一緒だ。もしくはパシリだろうw

9:なかでも注目したいのは、ランナー同士がランニングを通じて交流をはかることができる、サイトのコミュニティー機能である。ここでは、日々のランニングデータをもとに自分のランキングを確認できたり、ウェブ上でチームをつくり、そのなかで決めた目標に向かって各自がランニングに励めたりと、走る楽しみをほかのユーザーたちと共有することができるようになっている。

⇒いわゆるNike+の事だ。ナイキは売っているのはスポーツ用品だが、それを使うしくみも提供しているという事だ。

SONY cam with me の様に、SONY製品を買う必然性は特に無いのに、シェアがあがったのと同じで、"囲い込み" ではなく、生活者同士のムーブメントを生ませるしくみを提供した結果、ナイキのシェアが上がったりするもんなのが現実だと思う。

10:エドワード・モーラン氏らが2008年から2009年にかけて500以上の企業を対象に調査した「Tribalizationビジネス調査」によれば、ことオンラインコミュニティでは、最新のソーシャルメディアウェブのテクニックを駆使するより、人間本来の社会的特性により配慮したほうが成功につながりやすいとされている。

⇒これは当たり前な話。そもそもソーシャルメディアの活用自体が手段なんだし。

11:「川上」を起点にビジネスを考える「川上発想」は "to C" アプローチに近く、逆に「川下」から考える「川下発想」は "from C" アプローチに近い。"with C" の時代には、こうした一直線の川の流れにたとえる発想そのものが、そぐわなくなるにちがいない。どちらが上で、どちらが下という二項対立的な考え方自体が的を得ていないだけでなく、技術開発の段階からの生活者の深いコミットメントが求められるなかでは、「川上」と「川下」のそもそもの区別が曖昧になるからだ。一直線のリニア工程的なバリューチェーンは、この先、より円形に近いバリューサークルになるだろう。

AZZLOの発想・企画方法メモ で書いたような事に近い感じがする。

12:ある世帯が、自家用車を日本車から外国車に買い換えたのをきっかけに、そのあたり一帯の家のクルマがまたたく間にすべて外国車になったという笑い話を、以前、知人がしてくれたが、日本人にはどうもそういうところがある。

学生時代を思い返してみても、受験勉強中に苦手科目の克服を揚げることはあっても、得意科目だけをがむしゃらに勉強しつづける同級生はまずいなかった。もちろん、受験制度を考えるとやむをえない部分もあるのだが、どうしてもまわりばかりを気にして相対的な比較のなかで競り勝つことを是とするきらいがある。

こうした横並びの特性は、古くはルース・ベディクトの『菊と刀』以来、さまざまな人たちが指摘している。たしかに高度成長期の「正」の時代に、競合を徹底的に分析して、それをしのぐ機能を提示し、「日本製」がハイクオリティの代名詞となりえたのは、こうした文化性によるところも大きいのかもしれないが、いまの時代にはあまり適しているとはいえない。

⇒戦争からかなり時間が経っているのに、教育が変わってない弊害なんだろうな。

13:非常に興味深い実験がおこなわれている。その実験は、学生たちを集めて、まず「とにかくいちばん嫌いな店はどんな店か」と質問を投げかけることからはじめられた。そこで回答としてあがったのは、愛想が悪い、品数が少ない、機嫌が悪くなると店を閉める、といった特徴だった。

つづいて投げかけられたのは、「そういう店は存在しないほうがいいのか」という問いだ。すると不思議なことに議論は簡単には収束しない。嫌われる要素を支持する学生が出てくるのだ。「愛想が悪いのも、品数が少ないのも魅力のひとつだ」「表面的には嫌な店に見えても、品質に対するこだわりや、客に媚びない姿勢といった信条には共感する」などと肩をもつというのである。

⇒ ネガを認識させた方が、本質的なポジが見えやすくなるという話だと思う。

14:ブランドの理念や信条に共感すると、その人とブランドとのあいだには絆が生まれる。一度生まれた絆は強い求心力を発揮し、自分にメリットを提供する存在か否かといった実利を超えた部分でそのブランドに惹かれ、距離が近づくことによろこびを感じるようになる。つまり、ブランドの "ファン" になるのである。

⇒分かりやすいのは、ファッションブランドの値段設定だろう。高いのにあえて購入する "ハードルを超えた" という体験が、そのブランドに対して所属する帰属意識が生まれるのと同じ話だと思う。

15:「ビジョン」とは、企業が一丸となって取り組む理念や哲学のことである。簡単にいうと「こうなりたい」という理想像だ。ちなみに、競合企業の参照を失うと右往左往するしかなくなる企業は、たいていこの「ビジョン」が明確になっていない。

⇒読んでるだけで腹が立ってくる一文だw

16:古くか世界的に広まっている普遍性のある宗教がいくつか取り上げられ、その信者65人を被験者とし、数日間にわたって脳活動が計測された。その結果、自分が信仰している宗教の偶像やシンボルを見た被験者の脳内では、あるブランドの熱狂的なファンがそのブランドに関連するビジュアルを見たときと、同じ部位が反応していることが明らかになったという。~中略~

世界中に普及している宗教が共通してもち合わせている要素として「明確なビジョン」「物語性」「明確なシンボル」「神秘性」「特徴的な儀式」などを挙げている。強力なブランドも構造は同じで、すべてではなくとも、これらの要素のうちのいくつかを、かならずもち合わせているというのだ。

⇒子供の頃から "広告はブランドを宗教化する為の手段じゃなかろうか?" と考えていた(今だから一言で言えるが)だけに、都合の良い実験結果だ。ただし現実の広告は "広く知ってもらえればお役ごめん" であるな。

17:ハーレーダビッドソンのバイクはすでに「モノ」ではない。そこにあるのはモノの完成度の追求ではなく、精神的な愛着だ。そう考えれば、腕にブランドロゴのタトゥーまで入れるファンがいるのにも納得がいく。製品を自分の意のままに操ることよりも、スピリッツが体現されたブランドに仲間としてかかわることに、よろこびを見出しているのである。

⇒こぉいうカタルシス状態を作るのは楽しいと思う。でも多くの場合、誰もこのような事が出来るとは考えないのが、広告業界の常識だと思う。やはり媒体マージンを得るのが目的になっているからなんだろうな。

18:ひとことで社会貢献に取り組むといっても、「他社がやっているからウチも・・・・・・・」という姿勢の企業と、確固たる信念をもって取り組んでいる企業を同じに考えてはいけない。前者はあくまで「相対アプローチ」であり、「スピリッツ共感型」的な発想ではない。

⇒これは "前例ないと何も出来ない病" も含まれつつ、そもそも魂の無い人達がつるむと、こうなる気がする。金を目的にしてたりするのも同様に魂が無いとも言えるかな。金は目的達成の条件であり、途中経過に過ぎない。一度金を手にしてしまったら、後は減り続ける残高に怯えるしかなくないだろう。彼らの恐怖を材料にして巻き上げるのが、"大人なAZZLO" としてのやり方になるかな。

19:自分にとってのメリット、デメリットではなく、揺るぎない姿勢に共感できるかどうかを選択基準とする人たちが、若い世代を中心に増加しつつあることがうかがえる。それを受けてか、企業の側でもコーポレートスローガンをわかりやすく刷新したり、社員のビジョンの浸透にあらためて注力する動きも目立っている。

⇒これは特に実感がない。時代は違えど住んでるエリア・レイヤーが違えば、どの層も一定数は居ると思う。昔の会社員・今のクラバーを知らないので、どちらのエリアでも比較がし難いのだが、"○○がやりたい" ではなく "○○をやっておいた方が今の時代良いと思うので・・・" という若手は多いと思う。凄く減点評価を前提とした発想だと思う。

コーポレートスローガンやビジョンについては、社員を信用していないのであれば非常に必要だと思う。特に強制されるしか動く理由を作れない労働者にとっては必要だと思う。

役員面談のシート
"自分は○○(今の在籍会社)に居る目的があるので大丈夫だが、無い人間にとっては明確に大きな目的を共有する必要があると感じている。"
と書いているぐらいだ。

目的が "お金残そう!" ぐらいしかないので、今だにメディアマージンでどうにか食い繋ごうという発想での行動しか出来ない状態にあるように思う。

これを他の偉いおっさんに話した時の反応は「広告代理店にそんなもんは要らねぇんだよ。」との事だった。しかし電博はそぉいうスローガンとかある。そもそも電通のパクりなのに、パクる箇所とパクらない箇所の違いがよく分からないな。

20:すべての事業活動をひとつの企業の傘の下に集積させたときに、矛盾がないかどうかということは、つねに意識しておかなくてはならない。つまり、表面的な広告や広報によって "化粧" するような理念では、もはや太刀打ちできなくなっているのだ。これからの時代に求められるのは、企業活動の根底から一環した、ブレのない極太のスピリッツなのである。~中略~

まず従業員にビジョンやスピリッツの共感をはかるべきだ。そうでなければ、生活者にまで伝わるはずがない。~中略~

企業のスピリッツを感じ取り、本質を見極めようとしている生活者の数は、以前より確実に増えている。その傾向は、高い志をもってビジネスを展開している企業にとっては追い風ともいえるものだ。

⇒"認知があればモノが売れる" だったし、その残り香がまだあるから、こぉいう指摘が起きるんだと思う。

21:ハーバードビジネススクールのジェラルド・ザルトマン名誉教授によると、人間は頭の中にあることのうちの5%程度しか言語化できず、残りの95%は無意識下に置かれたままになっているという。自分の意識をすべて自覚しているわけでなく、日常的な行動のほとんどが、深層意識のなかで無自覚のままおこなわれているのである。

「ニーズ」も例外ではないのだ。95%は無意識、つまり自覚されていない。表面的な要望を聞き取るような調査を何度重ねても、新しい手がかりがほとんど得られないのも当然だ。既存の定量調査などから導かれた数字データでは、本当に必要な本質的なニーズに切り込むことは難しいのである。

⇒これは極端に言うと、"オリエンを聞いてなくても95%を満たす事が出来る" という事でもあると思う。まぁさすがに自分でも "5%を無視して95%を取りに行こう!" と毎回喧嘩する気はないのだがw 多くの案件は5%を満たす事で必死という事であるとは思う。

また、「部下が使えない」と嘆く上司は、95%の範囲を知らせていないという事も有り得る。しかし現実的には「5%すら満たせない部下なんだよ・・・」という事も多いとは思うなw

22:あるベテランのインタビュアーは、「欲しい結果が出るように回答をいかにようでも誘導できる」と断言していた。インタビューのテクニックひとつで、イエスでもノーでも意図的に回答を誘導できるというのだ。つまり客観性の代名詞のようにいわれる数字も、じつはきわめて主観的で、流動的なものなのである。

⇒7番に紐付く話だ。自分は実現したいイメージを裏付ける為にWEB上でタダで拾える調査データや書き込み等によって前段のストーリーを書いているが、調査会社を使って、精度高い都合の良い前段を書いてみたいなと思う。

23:あるとき、2人の営業マンが、未開の地に靴を売り込みに行った。現地には靴を履く文化がなく、実際にだれひとりとして靴を履いていない。その様子を見て一方の営業マンは、「ここでは絶対に靴は売れない」と本国に報告した。だが、もう一方の営業マンは、「こんなに靴を売り込めるチャンスはない。大至急、大量の靴を送ってくれ」と指示を出したという。

靴を履いている人がいないという事実は同じだ。しかし、それをどう読み解くかによって、判断の仕方がちがってくる。これまで客観的事実だと思っていたものは、多くの場合、解釈の結果であり、じつは主観的なものなのである。

⇒こおいう「どの面を見るのか?」という立体的な思考は好きだな。

24:いま先進的な企業で着々と進められている研究のレポートを見るかぎりでは、この先10年~20年のうちに、広告やマーケティング、ブランド調査に脳波測定が加わることがスタンダードとなっても不思議ではない。

⇒確かに21番を前提とすると、調査資料にほとんど意味が無いので、よりごまかしが効き難い方法での実証は進むんだと思う。今で言えば、調査会社の資料ではなく、twitterなどのいわゆる "クチコミ" の履歴なんかが近いと思う。

25:頭で考える前にまず手を動かし、なにかをかたちにしてみることで、あとからそこに意味を見出そうとするもので、それゆえ、意図的になにかをつくろうとして、レゴづくりに取り組んではいけない。

⇒どの段階を指すかにもよるし、考え方の傾向にもよるが、代理店がやるクライアントに対する企画を作る際には時間制限がある。全てはバランスなのだが、100%この指摘の通りにやるのはリスキーかな。

とは言え「CRのアウトプットが無いから前段が書けない」というSTPの意見は全く理解は出来ない。CRはビジョンを作ったり課題を整理する能力はほとんど無いと思う。軸としてはアートディレクターの意味が強いと思う。ロジックではなく視覚なんだと思う。

実際CR主導で進む案件は "コンセプトが無い" といった事になり、何を修正すれば良いのか分からないまま、プレ当日を迎えるという案件が多い気がするな。

26:企業に対して、生活者と一緒になって「しあわせ」を考え、創造することが求められているいま、効率を重ねるだけでは、求められる価値をつくり出すことはできない。だからこそ、無駄とも思えるようなプロセスを踏んでも、あえて予定調和的ではない状態をつくり、さまざまな要素を取り込めるように仕向けていくのである。

⇒ "予定調和ではない事を予定とする" としてみないと、綺麗な予定調和崩しにはならないと思う。オチ・結論が無いのは、嘆きでしかない訳なので・・・。

27:ITツールはたしかに便利だが、情報のベースはザルトマン氏のいう5%の部分に過ぎず、ことコミュニケーションという点では、会って話した際に、健在意識、潜在意識の両方で読み取る情報量には到底及ばないのだ。おかげで、言語化できない知識や情報の共有がおろそかになっている可能性がある。

⇒これはSNSで見受けられたり、たまにやるCAHT PADでの、"満たされない感" が露骨に表していると思う。ITでのコミュニケーションに足りない明確な要素は、

・キータイプでの意思表示が中心。指の筋肉しか使っていない。
・言語(文字)が中心。視覚・聴覚が薄過ぎる。(顔や声の表情が分からない)

いかにWEB上のコミュニケーションが薄いものであるか、もっと具現化したいと思う。

28:議案やアイデアについて、自分なりになにかを感じたとき、あるいは新たな発想を得たとき、多くの人が「個人的に思うのですが」「個人的な意見として」などと前置きをして発言する。

裏を返せば、これは会議という場が、個人の部分での意見を認めていないことを意味している。発言者は、それでもなにかのきっかけになればと勇気を振り絞って意見を口にするのだろうが、発言内容にその人ならではの個人性が少しでもにおうと、悪くすれば「個人的な意見をいうな」と一蹴されることもある。

だが、創造性が問われる局面で、公的なだけの意見に、はたして価値があるのだろうか。そんなものを積み上げた先に、イノベーティブなアイデアが生まれるのだろうか。

答えはノーだ。なぜなら、公的な意見のほとんどが、一般論の域を出ていない、すでにある発想だからだ。いま生活者が本当に必要としているのは、まだ世の中にはない、持続的な「しあわせ」の提案である。すでにある発想の焼きなおしではない。

⇒この指摘は今の在籍会社においては、少ないかなと思う。自分は "有り得ない視点でアイデアを持ってくる" という評判を大分得てきた故、「AZZLOのアイデアは面白いが現実的ではない」という前提があるから、大分話し易い環境になってきているw

自分のアイデアは、仮に採用されなくても、「AZZLOのアイデアは使わなかったけども、○○は生かした」という取捨選択をして、疑問を減らして同じ道を行く材料になれば良いと思っている。もちろん去年の成功案件のように採用されればラッキーではある。

・・・ふと思うと、若手のアイデアは、誰からも「お前こんなのやれると思ってんのかよ!」と罵倒されないで済むアイデアばかりな気がする。

「自分のアイデアで人を喜ばせたい」とかいうのが、代理店を目指す最初のモチベーションの様だが、その割には予定調和過ぎる印象が強いな・・・。

故に "若手はしょぼい" とするのではなく、彼らの頭の中のOKラインを広げる環境作りが、年上の自分らに必要な事だと思うな。

29:「しあわせ」は人びとの "志" を合わせた「志合わせ」と書くこともできる。"志合わせ" 企業には、人びとが自然と集まり、応援が生まれ、その結果、社会には「しあわせ」が生み出されていく。

高い "志" と、生活者と同じ目線で一緒になって「幸せ」を考えていこうという姿勢。それこそが、本書に掲げた「応援したくなる企業」の姿である。

⇒いわゆる "自分事化" のポジティブな領域での要素の話だと思う。

先日、明治の果汁グミの実施レポートセミナーを WOMJ にて聴いたのだが、メグミとタイヨウというキャラクターの恋愛模様をtwitter上で展開し、生活者が応援をしたりするというキャンペーンであった。

タイヨウはメグミが好きなのだが、草食系男子の為w 明確に告白出来ないでいる。更に他の女に移り気したりもするw そんなキャラクターに対して、「がんばれ!」「おいおい!それまずいだろ!」的なtweetを大量発生させたとの事だった。

企業の商品そのものに対してではないが、ひとつキャラクターというものを挟む事で、"志合わせ" が出来た事例なんだと思う。日常的な "恋愛が成就しにくいジレンマ" というネタも良かったのだろう。

他には、外人のカレー店店主が「キョウモオキャクサンガコナイ・・・」と片言の日本でtweetを続けた結果、大人気カレー店になったという実例もあるらしい。

この様に、"同情を誘えるネタ" は "人が介入する隙" が多くある事で、"志合わせ" に達せられたのだと思う。

全てが "最初に同情を誘えないとダメ" という訳ではなく、GALAXY S IIの宇宙に行くキャンペーン なんかも "志合わせ" としては同質だ。サッカーワールドカップの盛り上がりなんかも同じだろう。

AKBの各施策なんかも、同じ感じだなと今気付いたな。

しかし企業の多くは例えるなら、「オレはワールドカップに出るぐらい優秀なのだ!君たちはオレを応援すると、達成感が味わえるのだ!さぁ!twitter上で賞賛をしてオレをワールドカップ出場選手にするのだ!!」と、J2リーグの選手が叫ぶという事しか出来ないのが大半だ・・・w

広告代理店は、その叫ぶ際の拡声器と車を用意して選挙活動のお手伝いをするようなもんでしかない案件が多いな。


・・・ってな感じで、非常にテキスト写しが大変であったがw とても読みやすかった。

特に7番と22番は自分には都合の良い指摘であった。あとは27番から思うのは、"95%をいかに妄想しつつ、5%の延長に見せかけるか?" という事が必要に感じた。

しばらくはついつい猫背になってしまう代理店の環境においての、矯正グッズとして読み返したいと思う。この文章を言語だけでなく企画書のデザインに昇華させて、自分の言語で自分の意思と擦り合わせした資料を作りたいと思う。非常に良い読書であった。


2012年04月02日

Realforce108UH-S 購入!

自宅キーボードは FILCOのキーボード。当時あまり考えずに購入して、まったく好みじゃないまま、多分7年ぐらい使っている。

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黒でウチの暗い照明だと汚れに気付かず、無茶苦茶汚い状態になっている・・・。

そして、一昨年から始めた読書・読書感想文を書くにあたって、この好みじゃないキーボードだと当然やる気も起きない。更にスペースキーが買った時からプラスチックが擦れるような音が非常に不快であった。

随分前からキーボードの最高峰であるREALFORCEは気になっていたが、さすがに高い。しかし、何かしら新しいキーボードは買いたかったので、気合入れて検討を深めました。

このREALFORCEは色々とモデルがあるのだが、実機を触った結果

・全キー45gが良い
変荷重だと、A、Zの反発が弱くて連打(押しっぱなし)してしまいそう。

・静音タイプが良い
音だけでなく、クリック感も静音タイプの方が好み。

・かな無しが良い(黒が良い)
シンプルなデザインの方が良い。

・日本語配列が良い
英語配列でも他社製品よりは扱いやすかったが、ENTERの大きさは日本語配列で慣れているので。

という感じで整理していた。しかしこれを満たす製品が無い・・・。

全キー45gがプライオリティー高いので、 REALFORCE108UH-SRealforce91UDK-G で超迷ったが、打ち心地は圧倒的に108UH-Sだったし、白が自宅でイヤな感じだったら、会社に持っていけば良いと思って決定しました。

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打ち心地は大変快適です!無意味にキータイプ練習なんかを数時間やれてしまうぐらい、気持ち良いw 音も大変静か。隣に誰か寝ていても、気付かない程だと思う。ボロボロの一般車から新品のクラウンとかレガシィに乗り換えたような感じかも?

で!更なる快適な環境へ欲が出てきて、ATOK でも買いたくなる。しかし一万円もするというので断念。・・・ふとGOOGLEのサービスでATOK的なものがあってもおかしくないんじゃないか?と思い、調べてみると、GOOGLE日本語 というのがあったのでインストール!

とてもイイ!GOOGLEらしく旬なワードが変換候補としてスラスラと出てくるし、今までのWINDOWS標準IMEだと、変換候補を出す際にコンマ数秒遅れたりする事が多かったし、決定してから反映されるのにもタイムラグがあった。(GOOGLE日本語でもタイムラグはあるが、かなり短くなった)

これから頑張って去年の夏頃から溜まっている読書感想を書き上げます!


2012年04月01日

大学生と飲む

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6年ぶりにBULLET'Sに行った!! でハリーさんに紹介された大学生から連絡を貰う。「例のバー(ハウル)に連れて行って下さい」との事。まずウチに遊びに来てもらう。

ハウルに行きたいというモチベーションもあるのだが、自分と会うメインの理由は "大学の友達がAZZLOの勤務先に応募したので良き計らいをお願いしたい" というものであったw そもそも自分はその会社の人間ではない上に、彼ならばまだしも、その友達を優遇するなんて、仮に権力があったとしても、やる訳がないだろう・・・w ま、若さ故だなw

で、彼はDJとか曲作ったりしてるので、彼の曲等を聞かせてもらう。なんでも彼はシカゴ発のJUKEというジャンルに夢中らしい。

まず彼の曲はDJ CAMの friends and enemies に似ていた。

これを指摘すると「あぁ!ウチの母がDJ CAM好きです!」との事だった。

で、目指している本場はこんな感じとの事。

これは黒人にしか出来ない動きだろう。筋肉の解像度が圧倒的に高い感じがする。

彼は自分の曲でシカゴの黒人たちを発狂させたいとの事。曲作り始めてまだ1年程との事だったが、かなり夢中に取り組んでいるらしく、たしかに1年にしては良く出来ていたと思うので、ガンガン前向きにやってもらいたいと思う。

・・・彼は大学に行きたくない学生なので、進路相談の話になってくる。年末に会った際には

彼:「母親が、『子供を大学出させるのが私のミッションだ』と言うからです」
自分:「それはその母親が死ぬ時に "私は子供を大学出させたから、まぁまともな人生であった" という、彼女の免罪符の為だけの話だよね?」

こんな会話をしていた。大学行きたくないのは別に構わないのだが、行かない代わりに何をしたいかが明確であるべきだと思う。すると彼は、

「スターですかね?www」

とのこと・・・w まぁそれでもなんでもいいんだけども、スターが何を指すか人それぞれだろう。
自分:「マイケルジャクソンみたいな感じ?」
彼:「あ!そうです!MJいいっすね!」
との事。ま、彼は音楽やってるから近しいアイコンとして出したのだが、「MJでいいです」みたいな返答が気になる。

色々と会話を深めていくと、"JUKEの音楽とCHICAGO FOOTWORKのダンスで黒人のスターになりたい" という事らしい。彼は日本で3人しか出来ないCHICAGO FOOTWORKのダンサーでもあるとの事なので、
自分:「明和電機みたいにダンスしながら演奏したらいいんじゃない?」
とアイデアを出す。

彼:「うぉぉっ!それ今度のライブでやります!!!マジやります!!」

との事。今度が何時だか知らないが、ゼロからやるとなると相当な時間がかかるとは思うが・・・。

彼の曲をその場でプリマスタリングしたりして遊んだ後、ハウルへ移動。

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"君の言うスターの本質ってなんなんだろうね?" という切り口で、達成するべき項目の整理をしていると、"イノベーション" なる言葉が出てくる。(自分が言ったのかもしれないが)

で、イノベーションの本質を明確化しようとするのだが、自分としては "その後の習慣を作る最初の提案" というような解釈を持っている。彼も「確かにそうですね!」との事だった。

そぉいう意味であれば、JUKEの音楽を作りダンスするだけでは既にフォロアーであり、習慣を構成するピースにしかならない。明和電機的なパフォーマンスと掛け合わせれば、一つの新しい提案にはなる。そんな整理を続けていると、車案件の弟分営業が一人でハウルに来る。

彼も学生には興味があるようで、3人で話をしていると弟分営業のロジックでのファイナルアンサーが出てきた。細かくは忘れたが、「日本でスターっつったら錦野なんだよ!自称でいいんだよ!どうせスターになれなくて愚痴るんだよお前は!」みたいなニュアンスの強い意見だったw

確かにその危険性は多分に秘めているのだが、別に今言わなくてもいいと思ったw せっかく今を楽しんでいるんだから、前向きにやらせておけばいいのに・・・w それにその手の危険性は自分で落ちそうになって初めて実感する事であるので、人に言われてもピンと来ないもんだろう。(若い頃の自分の様にw)

センスが良いヤツは落ちる前に気付くし、落ちても落ちた事に気付かない人も多いんだから、まずは静観しつつも、明確に言うのではなくて、気付いたらこちら側の狙い通りの行動になっているような、言い方が良いと思った。

そんなこんなで終電の時間前後になるが、学生は終電が無くなっていた。弟分営業が「どうせ川上庵行くんでしょ?もう出ようよ」と促される。しかし弟分営業はそのまま帰宅し、自分と学生は川上庵に行く事になる。

学生は安居酒屋でしか飲んだ事がない勢いなので、川上庵にはちょっとビビった様子w しかし蕎麦アレルギーとの事で蕎麦が食えなかった・・・w

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学生は友達と旅行をネタにしたトーク・セミナーイベントみたいなのをやっているとの事。友達がそれで金を貯めてCAFEをやりたいらしく、その目標に便乗しているとの事。毎回70人程集客して1人2500円取っているらしい。売上は17.5万だが、会場費引いたら殆ど残らないだろう。

彼:「面白いんですけど、金が貯まらずで・・・。どうしたらいいですか?」

との事なので、将来的にJALとHISを買収する目標を立てた上でのビジネスプランを超テキトーに語るw

彼:「超いいです!すごくやりたいです!5年後にJALとHISを買収します!」

と、とても元気になってくれたw まぁこの時代何が起こるか分からんので、5年後もあり得るかもしれないが、もっと深く検討してもらいたかったな・・・w 企画書書くと言うので今度見せてもらう事にする。

そんなこんなで4時になったので、表参道の光麺に行って〆。

彼:「今日はどうもありがとうございました。色々と発見がありました!」
自分:「こちらこそどうもありがとう!」
彼:「え!?なんでありがとうなんですか?」
自分:「へ?自分も喋る事で整理が進んだからかな?」
彼:「なるほど!AZZLOさん面白いですね!」

その面白さがよく分からないまま解散。今度は他の学生も連れてくるとの事。彼らからすると、"あの広告代理店のAZZLOさん" というレッテルの上で成り立っている部分はあるのだろうが、まぁ自分の勉強としても良い経験。次回が楽しみだ。


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